岐阜県飛騨市 担当者にインタビュー
取り組みを始めるに至ったきっかけ、経緯などをご説明いただけますか?
岐阜県飛騨市 農林部 林業振興課 竹田 慎二 氏
様々な方とのご縁があり、市長に太陽生命クアオルト健康ウオーキングアワードをご紹介頂きました。飛騨市には様々な自然環境、観光資源がありますので、クアオルトに適しているのではないかということで、市長が関心を持ったのがきっかけです。
本アワードに応募するにあたっては、応募申込書を作成する時間が非常にタイトでしたが、飛騨市には薬草やエゴマ、温泉など、「健康」をキーワードにした取り組みは以前から行っていました。また、広葉樹の山が豊富ということもあります。これらの資源を組み合わせることで何か面白いものができるんではないかという期待感はありました。
関係者に対して理解してもらうためにプレゼンをするのは、かなり大変ではないかと思うのですが、苦労したところなどがあれば伺えますか?
市長の指示から始まりましたので、市長との調整は円滑に進みました。特に、「(クアオルト健康ウオーキングを)導入する」、「しない」のやり取りではなく、「導入する」前提で企画書に取り組めたのは助かりました。
飛騨市が他の自治体と少し違う点は、このアワードを受賞したことを契機として、このクアオルト健康ウオーキングをゼロからスタートするということです。
取り組みを行う関係部署は、健康増進部門であれば市民の健康寿命の延伸、生涯学習部門であれば軽スポーツの推進、観光部門であればヘルスツーリズムとそれぞれの違った目的があります。いかに主体的に関わってもらうかを、現在進行で情報共有しながら進めています。
クアオルト健康ウオーキングを活用して解決したいことはなんでしょうか?
色々な考えがあると思いますが、一番は市民の健康増進に役立てたいと考えています。飛騨市の人口は年々減少しています、しかし75歳以上の数は増えています。ですので、ウオーキングを通じて、例えば、団塊の世代ぐらいの年から体を動かすことを習慣化し、70歳を超えても元気に活躍してくれる方をしっかり増やしていくことが大事だと思っています。
また、飛騨市の特徴である薬草やエゴマ、温泉などを絡めた体験プログラムで、ヘルスツーリズムとして誘客と交流人口の拡大も目指しています。
色々な健康増進方法がありますが、クアオルト健康ウオーキングを導入するに至ったポイントはなんでしょうか。
市内でウオーキングをしている人をよく見かけます。ただし、私もそうですが、「歩けば健康になるだろう」というイメージだけで歩いている人がほとんどです。
クアオルト健康ウオーキングは、ドイツでの取り組みの実績や保険に適用される仕組み、日本クアオルト研究所や日本クアオルト研究機構など、専門的な知識を有した方が研究を深められており、医学的に担保された部分が他の健康増進方法とは違うと思いました。
健康プログラムと合わせて、どんな特色をみせたいでしょうか?
あくまで案になりますが、特に市外から飛騨市に遊びに来られた方になりますが、「健康」というキーワードで体験プログラムをおこなうと、薬草だけ、温泉だけと、点でしかなく、滞在時間できる時間もなく、魅力も少ないのではないかと感じていました。今までは点でしかなかったプログラムを健康ウオーキングとつなぎ合わせたプログラムで楽しんでもらえればと考えています。
クアオルト先進地である山形県上山市で提供されている低カロリーなこんにゃく料理のように、飛騨市には薬草料理があります。薬草を料理として完成したものは全国でもあまりないと思います。また、薬湯もありますので、ぜひ体験して頂きたいです。
飛騨市は大ヒットアニメ「君の名は。」のロケ地として、聖地巡礼という言葉が流行っていました。市長からは「去年まではアニメで良いけれど、今年は健康聖地と言われるように様々な事業を組み合わせ、健康主体でやっていこう」と発信しています。