滋賀県高島市 担当者にインタビュー
取り組みを始めるに至ったきっかけ、経緯などをご説明いただけますか?
滋賀県高島市 農林水産部森林水産課 主任 土井川雅智 氏
特別協賛されている、太陽生命保険株式会社様とは、高島市の森林施設である高島市森林公園くつきの森の一部を「太陽生命くつきの森林」として、NPO法人麻生里山センターと平成19年11月から「琵琶湖高島森林づくりパートナー協定」を締結いただいており、「恵み豊かな里山林づくり」や「どんぐりプロジェクト」など協働で実施している森林づくり活動でのご縁があり、取り組みを始めることとなりました。
関係者に対して理解してもらうためにプレゼンをするのは、かなり大変ではないかと思うのですが、苦労したところなどがあれば伺えますか?
アワードへ応募するにあたり、昨年の年度当初から健康推進課、総合戦略課など関係部署と協議を重ねて計画を検討してきました。
今後この事業が継続して実施できるかが重要と考えています。
市の関係部署やコースを設定する施設、実践ガイドの方々と協力して事業を進めていきたいと思います。
クアオルト健康ウオーキングを活用して解決したいことはなんでしょうか?
一つは、市民の運動習慣の改善と健康寿命の延伸を目的にしています。
本市でも人口減少と高齢化の進展が著しく、あらゆる世代の健康づくりはもちろん、高齢者の健康や生きがいづくりによる健康寿命の延伸が喫緊の課題となっており、まちの活力を維持するうえで重要と考えています。
もう一つが、森林活用です。近年、森林への関心が薄れ、所有者不明の森林や手入れされていない荒廃した森林が増加しており、災害の原因となることもございます。今回、森林をフィールドとしたコース設定を計画しており、森林を活用したクアオルト健康ウオーキングをきっかけに森林に関心を持つ方が増えることにより、森林の適正管理につなげていきたいと考えています。
色々な健康増進方法がありますが、クアオルト健康ウオーキングを導入するに至ったポイントはなんでしょうか。
森林など自然を活用した取り組みであることと、個々人のペースに合った運動強度で相応の効果を上げることが期待できるところに魅力を感じています。
本市は琵琶湖に注ぎ込む水の約37%を発するといわれるほど豊かな森林がございます。
あらゆる年代で多くの方々が森林に入り、自身の健康につながるウオーキングを行うことができる「クアオルト健康ウオーキング」は森林活用と運動習慣の改善、健康寿命延伸のためにぴったりの事業であると思います。
健康プログラムと合わせて、どんな特色をみせたいでしょうか?
本市には、平成20年度より取り組みが続く「森林セラピー」や市内総延長80kmに及ぶ中央分水嶺を歩く「高島トレイル」、里山の散策を楽しむ「フットパス」、他にも「スノーシュー」や「ビワイチサイクリング」、「トレイルランニング」といった豊かな自然を活用した事業がたくさんあります。クアオルト健康ウオーキングに参加者の方にはそれらの事業の魅力も紹介していきたいと思います。
また、市内にはマキノ高原メタセコイア並木や白鬚神社など近年注目されている観光スポットをはじめ、たくさんの観光資源がございます。魅力ある観光資源とも連携したプログラムを検討していきたいと考えています。