導入自治体事例岐阜県岐阜市

中枢中核都市で「都市型クアオルト」の実現へ

人口約40万人の岐阜県岐阜市が市民の健康づくりと観光の推進を目指して

百々ヶ峰・ながら川ふれあいの森コース 「百々ヶ峰・ながら川ふれあいの森コース」にて岐阜市には、保健師、健康運動指導士などの資格を持つガイドもいます。

クアオルト施策を支える産、学、医、民、官一体の推進体制

 人口約40万人の中枢中核都市である岐阜市は、2019年からクアオルト健康ウオーキングを導入。
 さまざまな施策が動く自治体では、各部署を横断する連携が難しい傾向にある中、同市は「本物志向の健康・観光まちづくり」の一環として「クアオルト施策」が展開できるように、市長をトップとしたオール岐阜体制の推進協議会を設立。医師会、大学、金融機関、協会けんぽ、観光事業者、地元企業が見事に連携し、「産、学、医、民、官」が一体となった組織構成です。
 さらに、スマートシティぎふ推進コンソーシアムを設立。交通と健康を軸として、自動運転とクアオルト健康ウオーキング、ICTなどの新技術で観光・オールドニュータウンなどの様々な都市課題の解決にも取り組んでいます。

岐阜市の持つ潜在力を発揮し魅力溢れる「都市型クアオルト」に

金華山・長良川・岐阜公園コース金華山・長良川・岐阜公園コースにて

 岐阜市は、市の中心部に鵜飼で有名な清流長良川が流れ、傍らには、頂上に織田信長公ゆかりの岐阜城がそびえる金華山、緑豊かな百々ヶ峰(どどがみね)など、都市でありながらクアオルト健康ウオーキングに適した多様な地形があります。さらに、リニア中央新幹線開業後は東京から1時間圏内と、全国からのアクセシビリティに優れていることも後押しとなり、「都市型クアオルト」として、住民においては、ふるさとの魅力再発見、来訪者にはヘルスツーリズムやスマート・ライフ・ステイとしてのプログラム提供が期待されます。
 また、岐阜県内では林野庁の森林サービス産業モデルエリアに選定された白川村、飛騨市がすでにクアオルト健康ウオーキングを実施しており、2020年から近隣の関市でも導入が始まっています。さらに隣県の愛知では岡崎市、三重では志摩市で取り組みが進んでおり、広域連携を視野に入れた都市型クアオルト事業の推進が加速しています。