導入自治体事例三重県志摩市

SDGs未来都市×クアオルト

日本型クアオルトで持続可能な社会に必要とされる地域マネジメントを

クアの道®認定記念式典でのウオーキング笑顔で参加者を案内する、ガイドの大山夏樹さん(右)(横山天空コース) クアの道®認定記念式典でのウオーキング笑顔で参加者を案内する、ガイドの大山夏樹さん(右)(横山天空コース)

高齢者も生きがいを感じ持続可能な地域づくりを

 志摩市は、持続可能な開発目標達成に向けた取り組みを先導的に進めていく、「SDGs未来都市」に選定されています。御食国としての伝統文化の価値を次世代に継承していくことが必要な中、出生率の低下や若い世代の流出で、令和2年3月末での高齢化率は約39.3%。今後ますます市民の健康寿命に係る対策が必要となり、市民の健康意識の向上、健康寿命の延伸に向けた対策のひとつとしてクアオルト健康ウオーキングに着目し、アワード2018に応募。結果、優秀賞を受賞し、2019年より本ウオーキングの事業を導入しました。
 また同時に、日本クアオルト協議会に加盟し、健康をテーマとしたまちづくりにはじまり、ヘルスツーリズム、ワーケーションなど、日本型クアオルト(=健康保養地)としての存在感を高めていく狙い。

地域文化を生かして魅力あるプログラムの企画運営へ

クアの道認定記念式典(横山天空カフェテラス/英虞湾をバックに)クアの道認定記念式典(横山天空カフェテラス/英虞湾をバックに)

 日本型クアオルトは、ウオーキング導入をきっかけとした、持続可能な社会に必要とされる地域マネジメント。SDGs未来都市に選ばれた志摩市の政策と親和性があり、地域の持続可能な取り組みを一層高めていける要素となっています。
 2019年に養成されたガイドには、地元でスポーツイベントなどを手がける団体のスタッフほか、豊かな自然に惹かれて志摩市に移住した健康運動実践指導者、漁師体験できる宿のオーナーなど、バラエティー豊かな人材が集結。地域文化と掛け合わせて、市民や来訪者の健康づくりを楽しく盛り上げてくれることでしょう。
 また、志摩市は他の地域に先駆けて観光型MaaS(※)の実証実験を実施しており、画期的な二次交通の取り組みを推進しています。
※MaaSとは「Mobility as a Service」の略。アプリなどを通じ、出発地から目的地まで一連の移動をひとつのサービスとし、目的地までの交通手段の検索・予約・決済をまとめて可能にする仕組み。