導入自治体事例兵庫県多可町

住民の健康づくり+ヘルスツーリズム

住民の健康づくりで構築したノウハウを健康をテーマとした滞在プログラムに発展させて、交流人口の拡大へ

エーデルささゆりガルテンコースの拠点 森のホテル「エーデルささゆり」の美しい庭 エーデルささゆりガルテンコースの拠点 森のホテル「エーデルささゆり」の美しい庭

第一に住民の健康増進行動変容に繋がる運動の提案を

 人口約2万人の兵庫県多可町は、国勢調査2015年以降、高齢化率が3割と全国平均を上回っており、とりわけ75歳以上の後期高齢者の割合が高くなっています。それにともない医療費の増加が見込まれ、健康寿命の延伸は最優先課題に。単に、住民に町の検診などで運動をすすめるだけでは、どのように、どのくらい運動すべきかよく分からず、運動習慣をつける有効な方法を模索していたところに、クアオルト健康ウオーキングとの出会いがありました。当時の担当者は、本事業の先進地・山形県上山市を視察。ガイドと参加者が明るく元気に、しかも楽しそうに歩く姿を見て、これが「継続できる健康づくり」の取り組みではないかと、アワードに応募するきっかけとなりました。

ヘルスツーリズム認証を受け来訪者に健康をテーマとした滞在プログラムを提供

川の冷たい水を長いひしゃくですくい腕にかけて「冷たくさらさら」川の冷たい水を長いひしゃくですくい腕にかけて「冷たくさらさら」

 多可町では、週に2度行う「毎週ウオーキング」(予約なしで参加可能)と、月に1度、昼食や体験プログラムなどと組み合わせて行う「月1回イベント」(要予約)を定期開催しています。ほかにも、敬老の日発祥の地として、毎年敬老の日にウオーキングイベントを開催。心から町を愛し、住民の健康を願う専門ガイドの温かいおもてなしが好評でリピーターも多く、常に盛況です。
 この取り組みを交流人口の増加に活かすべく、ヘルスツーリズム認証を取得。現在、地元の豊かな自然で心身ともにリフレッシュする健康をテーマとした旅や、企業の健康経営のプログラムを企画しています。